顎が側方に動いたとき奥歯がかみ合うとなぜ関節に無理がかかるのでしょうか?
顎を側方に動かした時、動いた側の奥歯がかみ合っている方、おられませんか?
この位置でクレンチング(歯を食いしばる)などの習癖がある方では、顎を動かした側の関節が脱臼(はずれる)しやすい傾向があります。なぜでしょうか?
左右の下顎頭と上下の歯がかみあう点(咬合点)をむすんで三角形を作ります。
多くの筋肉(咀嚼筋)が作り出す力の合力により、下顎が閉じます。
顎を右に動かして、犬歯の部分でクレンチングしている場合を考えます(図左)。
上向きの合力が三角形の中に働きますので左の顎関節を支えとして犬歯と右の顎関節はは押し上げられることとなります。
一方、顎を右に動かして奥歯の部分でクレンチングしている場合(図右)では、上向きの合力が三角形の前方にずれて働きますので奥歯と左顎関節を結ぶ線を中心として三角形が後方に回転して右顎関節は関節の受け皿から外れるように下方へ引かれます。
以上より、顎が側方へ移動した際には犬歯でかみ合い、奥歯が当たらない状態が関節にとって好ましいといえます。(新潟歯学会誌31(1):1-8,2001 河野正司 より図引用)
- 投稿者:andy
- 日時:11:09
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