high angle classⅢの咬合再構築
この、骨格パターンでは、上顎臼歯部のディスクレパンシー(臼歯部での歯の配列スペースの不足)が大きいので、臼歯が正常より歯槽骨から押し出されて咬合平面が平坦化しています。また下顎枝の垂直方向の成長は正常より劣っているため下顎下縁平面が急傾斜を示すhign angle caseとなっています(a)。
治療では上顎臼歯部のディスクレパンシーを解消し、押し出し現象により平坦化した咬合平面を急傾斜にし下顎を後方に適応させます。
上顎臼歯部ディスクレパンシー改善のために上顎臼歯部の抜歯が必要となります。
低年齢では上顎第三大臼歯は低位にあるので抜歯が困難です。第三大臼歯の傾斜や歯根の形成程度を評価して、正常に萌出できる可能性が大きい場合は、第二大臼歯を抜歯します。
年齢があがるにつれて第三大臼歯も徐々に萌出してきますが、その位置や方向が異常で萌出の可能性が低い場合は第三大臼歯を抜歯して、臼歯のディスクレパンシーを改善します。(b)。
下顎臼歯部についても、上顎と同様、低年齢の場合は通常、第二大臼歯、年齢がうえの方では通常、第三大臼歯を抜歯します。す。下顎第二大臼歯か下顎第三大臼歯の抜歯後に、前方に倒れこんだ臼歯を遠心(後方)に直立をおこないます。できたスペースを利用して下顎前歯を後方におこし、下顎自体の後方適応とあいまって反対咬合が改善します。この時点では、臼歯部は開咬の状態になります(c)。
さらに上下顎小臼歯部を圧下することにより、前歯部の被蓋を深くし、臼歯開咬を改善します(d)。
第二大臼歯を抜歯した場合は、第三大臼歯が正常に萌出まで経過を観察して、治療が終了します(e)。
(MEAWを用いた矯正治療Ⅱ 佐藤貞雄著 図参照)
- 投稿者:andy
- 日時:00:10
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