大臼歯の咬み合わせが下顎を前方に支えます。
人間は直立歩行をするため、重力のはたらきで下顎は、本来後方に落ち込みやすい傾向があります。
ですから、矯正治療では後退しやすい下顎を前方に保持できるような咬み合わせをつくることが大切です。これから、数日にわたって、第一大臼歯、小臼歯、犬歯、上顎前歯、下顎前歯の咬み合わせを矯正治療でどのように作っていけば良いのかについて書いてみます。
まず、第一大臼歯のかみ合わせについてです。
A:に示しますようにclassⅠで、しっかりと上下の第一大臼歯をかませることが大切です。下顎第一大臼歯の頬側の遠心咬頭の遠心斜面が上顎第一大臼歯の斜走隆線の近心斜面に接することにより、下顎が後方に落ちこむのが防止され下顎が前方に保持されます。
B:に示しますように上顎第一大臼歯をわずかに近心に回転させ、斜走隆線(■)の延長線が反対側の第二小臼歯の頬側と舌側の咬頭を通過するようにします。
C:に示しますように、下顎が側方に運動する場合、下顎第一大臼歯の頬側近心咬頭長頂(図中の赤い小さな2つの点)は上顎第一大臼歯の近心辺縁隆線のF1からF2へと動きます。また、上顎第一大臼歯の頬側咬頭は、頬の粘膜を排除するのにも役立ちます。上顎第一大臼歯の近心舌側咬頭(赤い大きな●)を、下顎第一大臼歯の中心かにしっかり3点接触で咬みこませ咬合を安定させます(●)。下顎第一大臼歯頬側遠心咬頭(●)を上顎第一大臼歯の斜走隆線に接触させ咬合を安定させることが大切です。(MEAWを用いた矯正治療Ⅱ 佐藤貞雄著 図参照)。
- 投稿者:andy
- 日時:00:05
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