順次誘導咬合の役割??

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天然歯を観察しますと、側方運動時に下顎の機能咬頭(頬側咬頭)が滑走する上顎の歯の頬側咬頭の舌面の滑走面は第一大臼歯から、順次急になっています。

側方運動時、まず上顎第一大臼歯の誘導路により両側の第二大臼歯が離開します。次に第一大臼歯よりも急な第二小臼歯の誘導路によって両側の第一大臼歯以降の歯が離開します。このように、後方歯から前方歯にむかって徐々に傾斜が強くなる上顎歯の滑走面により側方歯群は後方から順次離開します。

最終的にはもっとも急な滑走面をもつ犬歯により誘導され、下顎のすべての歯が離開します(A)。

側方運動時の犬歯の舌面の傾斜は反対側の矢状顆路角(44°)に等しく、犬歯で滑走する際、閉口筋の筋活動がもっとも小さくなることが報告されています(B)。

以上のことから、矯正治療において、第一大臼歯から犬歯にかけての滑走面の傾斜の設定を注意深くおこなうことが大切だと考えられます。 (MEAWを用いた矯正治療Ⅱ 佐藤貞雄著 図参照)。 

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