垂直方向と前後方向の骨格形態による不正咬合の分類
臨床で遭遇する不正咬合は多種多様ですが、垂直方向と前後方向の骨格形態により分類することができます。
図に示します下顔面角(LFH)(∠ANS-Xi-PM)は、下顎枝高径(下顎の後方部分の高さ)の増加と歯の挺出による歯槽骨の高径の増加のバランスで決定されます。下顎枝高径が増加し、下顎骨成長の前方成分が垂直成分より勝る場合、LFHは小さくなります。
一方、歯の挺出による歯槽骨の高径の増加で下顎の時計まわりの回転が引き起こされ下顎は後方へ回転しLFHは大きくなります。すなわち、下顎枝高径増加はLFHへの負の要因、歯の挺出はLFHの正の要因といえます。
LFHの日本人の平均値は49°です。平均より小さい症例をlow angle case,大きい症例をhigh angle caseといいます。
上下顎骨の前後的位置関係から下顎前突、上顎前突がありますので、垂直方向の骨格形態(LFH)とのかけあわせで不正咬合は以下の4つに分類されます。
①下顎前突low angle case
②下顎前突high angle case
③上顎前突low angle case
④上顎前突high angle case
明日からは、それぞれの不成咬合の治療目標、治療手順について書いてまいります。
(MEAWを用いた矯正治療Ⅱ 佐藤貞雄著 図参照)
- 投稿者:andy
- 日時:00:04
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