唾液は虫歯の発生を抑える
虫歯の発生を抑える唾液の働きとして以下の4つが挙げられます。
①洗浄作用:食渣やプラークを洗い流す作用。
②抗菌作用:唾液には抗菌作用を持つ物質、ラクトフェリン、やリゾチームなど含まれており細菌の増加を抑えることが出来ます。ラクトフェリンは、細菌が成長するのに必要な第二鉄イオンと結合し、細菌が第二鉄イオンを利用できなくします。リゾチームは細菌の細胞壁に作用し分解させる働きがあります。細胞壁が分解されると細胞は自然と溶解し始め、結果として細菌は死滅します。
③再石灰化作用:虫歯の原因菌であるS・ミュータンスの発生する酸(乳酸)や甘い酸性の飲食物などによりエナメル質の表層付近ではたえず溶解しています。唾液にはエナメル質の成分であるハイドロキシ・アパタイトが含まれており脱灰された歯の表面を常に修復しています(再石灰化)。
④ph緩衝作用:通常の口腔内のphは6.8~7.0で中性を保っています。食事後、食物中に含まれる糖質を材料にS・ミュータンスなどの菌が産生した酸により歯の表面のpHは5.5(臨界ph)以下に下がります。すると、歯の表面が溶解し始めます。通常は唾液の持つph緩衝作用により、酸が中和されて(水素イオンが炭酸イオンと反応して、弱酸である炭酸が生成しphが上昇する)食後30~40分程度でもとの状態まで回復します(A)。唾液のph緩衝能力が弱い場合は、phが回復するまでに時間を要し脱灰が長くづづくこととなります(B)。
- 投稿者:andy
- 日時:15:15
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