歯石沈着が多い人は虫歯が少ない?

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歯石が沈着しやすい方(A)は、虫歯は、少ないようです。なぜでしょうか?

食べかすなどの汚れが歯磨きなどで取り除かれなかった時、その食べかすと口の中にいる細菌により、ねばねばとした白色の粘着物質〈不溶性グルカン)が産生されとして歯に絡みつき付着し、歯垢になります。これは適切なブラッシングで除去できます。

さらにこの歯垢が放置されると、唾液中のカルシュームやリンが結合し、時間の経過(2日から2週間)と共に石灰化し硬くなります(歯石)。その表面は、塑造で、その周りに歯垢が群がり、それがまた石灰化します。そして雪だるまのように増えていきます。

歯石は、最初は歯と歯茎の境目や、歯と歯の間にやや黄色がかった白色の塊としてできてきます=歯肉縁上歯石。その後歯石が成熟して古くなってくると、歯肉の出血などにより黒く変化してきます。歯と歯茎の境目の隙間(歯周ポケット)に侵入し、歯と歯茎の結合を破壊し、根先へと歯石は付着していき、更に歯と歯茎の結合を破壊し続けます=歯肉縁下歯石(B)

口腔内の歯の表面では、脱灰と再石灰化が常に生じていて、脱灰が優位に進行している方では虫歯ができてきます(C)

歯石沈着が多い方は、唾液中のカルシュームやリンの濃度が高い傾向があります。ですから歯の表面では再石灰化が優位に進行し虫歯が少ない傾向があるのです。

しかし、虫歯が少ないからといって安心はできません。歯肉縁上歯石は歯肉炎の原因となり、さらに歯肉縁下歯石が沈着してまいりますと、歯槽膿漏が進行し50歳くらいになり、歯の動揺などから歯周病を自覚するようになった時にはかなり病状が悪化しているという経過をたどる場合が多いのです。

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