顔面の典型的な2つのタイプ(短顔型・長顔型)
大きな個体差が認められる個々の症例で、顎機能障害を的確に把握するためには、図に示すような2つの典型的な顔面のタイプに分けて考えることが必要である。
短顔型(Brachy-facial pattern 図左)では下顎角が小さく顔の垂直成分が小さく下顎はL 型を示す。
咬筋の働きが強く、咬筋の肥大が認められる。咀嚼力が強いため歯の咬耗しやすく、その結果、咬合高径が低下し顎関節症状が発生する可能性が強い。
咀嚼パターンは水平的で側方成分が強いので、歯が側方圧を受けやすく外傷性に作用すれば歯が失われる可能性が高い。臼歯が失われると前歯の咬み合わせが深くなり上顎前歯が唇側に過度に傾いてしまう(フレアアウト)ケースも多く認められる。
下顎頭は大きく関節円板の転位は生じにくいが、低位咬合などによる関節円板に作用する力の増大により関節円板の穿孔などによる雑音が観察される可能性も高い。
長顔型(Dolico-facial pattern 図右)では下顎書くが大きく顔の垂直成分が大きく下顎は「し」の字型を示す。
咬筋の働きが弱い。
低位舌(舌が低位にある)により様々な形態異常が引き起こされる(舌が上下の臼歯の間に常に位置している場合は、臼歯部の開咬が引き起こされる。舌が前方に位置する場合は前歯部の開咬が引き起こされる)。気道が狭く口呼吸となりやすい。
下顎頭の発育が不十分なため関節かに対する下顎頭の大きさが小さく関節空隙は大きくなり下顎頭の動きに「がた」が大きくなる。片側がみや頬杖、咬合干渉など下顎頭を偏位させる因子があると関節円板が容易に転位しやすい。
最近の若者には長顔型が多く認められる傾向があり、以上まとめてきた特長を踏まえて矯正治療をおこなう必要がある。
筒井昌秀、照子著、クインテッセンス出版 包括歯科臨床 から 引用
- 投稿者:andy
- 日時:00:10
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