長顔型にみられる関節円板転位

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長顔型で顎関節に問題がある症例について、筒井昌秀、照子著、クインテッセンス出版 包括歯科臨床 から 引用して検討してみます。

典型的な長顔型で、右側の関節の復位性関節円板前方転位の症例です。来院の1ヶ月前には開口時に疼痛が認められ、スタビライゼイションスプリント にて疼痛が緩和した時点で来院しています。

下唇をかむ癖のため上顎前歯が唇側に傾斜しています。左側の頬杖の習癖のため左側歯列弓が舌側に狭窄して、歯列が左側でフラットになっています。

長顔型によくみられる臼歯部の萌出スペース不足のため上顎左側第二大臼歯が頬側に、下顎左側第二大臼歯が舌側に傾斜しています。左側上下顎第二大臼歯の位置異常のためB斜面でd強い干渉が認められます。この干渉および下唇を上顎前歯の後ろに巻き込む癖のため特に右側の下顎頭が後方に押し込まれて関節円板が前方に転位しています。右側の関節円板前方転位のため健側(正常な側)の左側での咀嚼がしにくく、結果として、右側(患側)の片側咀嚼が認められます。

経頭蓋単純撮影の写真から長顔型の症例に典型的な下顎頭の劣成長が認められます。咬合力が弱く、頬杖や舌を巻き込む癖、咬合干渉などの外力が下顎骨に作用すると下顎骨は容易に偏位してします。この症例では右に偏位しています。

右関節円板が復位した位置で安定してかめるような咬合を矯正治療にて再構築します。顎が後退しないような咬合に再構築することが治療目標となります。

 

 

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